マタハラ・セクハラを乗り越えて

2014年、大企業でマタハラ被害に合いました。弱いなりに戦い、人生が変わりました。ハラスメントに合ったとき泣き寝入りしない方法と、私の毎日をつづっています。

うつになった原因の1つはパワハラとセクハラ

うつの治療もひと段落し、いまは減薬しています。

サインバルタ60mgから、少しずつへらし、いまは30mgを毎朝飲んでいます。

 

一般的に、うつになる原因は一つではないことが多いと思います。

たとえば、性格、生まれ育った家族との関係、仕事、人間関係、

親しい人との死別等。

 

私の場合も、うつの原因は複合的だと思います。

女性のキャリアの難しさや父親との関係で悩んでいました。

ただ、体調が悪くなった 「きっかけ」 があります。

 

大学卒業後、企業に就職し正社員として仕事をしていましたが、

5年程度たったところで、会社の指示で、官公庁に出向することになりました。

出向は2年の任期で、会社としてその官公庁に社員を出向させるのは

初めてのことでした。

 

会社も、受け入れ先の官公庁も、勝手がわからなかったのか、

出向したものの、私に任せられた仕事は、

コピーや、会議室の予約、パンフレットの枚数のカウント、書類の袋詰め、

本当に簡単な雑用ばかりでした。

出向元の会社、受け入れ先の官公庁の両方に、仕事が簡単すぎることを

訴えましたが、状況は改善されず、私はプライベートを充実させることにしました。

 

女性転勤族のため、独身・彼氏無し、婚活のチャンスと考え直したのです。

いろいろな人に、紹介を頼んだり、合コンに参加した結果、

彼氏ができました。

 

交際から3か月がたったころ、妊娠が分かり、結婚することになりました。

結婚も妊娠も、とてもうれしかったです。

 

しかし、産婦人科に検診にいったところ、受精卵が確認できず、

子宮外妊娠の可能性があることがわかりました。

子宮外妊娠で卵管などに受精卵がある場合、破裂すると、

激痛で気絶してしまうことがあるそうで、医師の勧めもあり、

出向先の官公庁の上司に、妊娠したこと、急に体調が悪くなる可能性が

あることを報告しました。

入院する場合もあると医師から説明を受けていたので、

念のため出向元の企業にも、同じことを報告しました。

 

それから数日後、出血が始まり、流産してしまいました。

幸い、1週間程度の自宅療養で体調は回復しました。

 

体調が回復してから、出向元の企業に、結婚することも含め、

事と次第の報告をすることになりました。

以前、直属の上司だった人事担当課長に対し、報告を行いました。

 

私の話を聞いた後、人事担当課長は、

「出向先の官公庁の人は、遠慮があって言えないだろうから、俺が言うが、

 2年間の出向期間中に妊娠するなんて、社会人としての責任に欠けると

 思わないのか。」

と言いました。

それに対し、私は、キャリアアップのチャンスと思い官公庁に出向したこと、

しかし、仕事は雑用しか与えられず、自分で仕事を開拓しようとしたが、

出向先なので思うように勉強になる仕事を見つけられない現状を説明し、

それならプライベート充実のチャンスととらえ、婚活、妊活をしたのだと

話しました。

 

妊娠については、出向期間が終わるくらいに妊娠すればよいと思っていたところ

予想より早く妊娠したということも話しました。

 

すると、人事課長は

「避妊はしなかったのか。

 避妊しないで、予想より早く妊娠したなんて、30代の女性の認識としておかしいだろ」

と言いました。

 

このとき、人事課長は悪気なく話をしているようだったので、

私も「変だ」と思ったものの、それはセクハラですと

指摘することはできませんでした。

むしろ、私が悪いのかな、社会人としての責任が足りないのかなと、

悩み始めるきっかけになりました。

毎日毎日そのことで悩み続けた結果、

通勤中に電車に酔う、ご飯が食べられなくなるなど体調に影響が出てきました。

 

あれから1年がたった今は、人事課長に対し、

出向先で雑用しか与えられず悩んで相談をしたのに、これといった対応も取らず、

そのくせ妊娠した女性社員に妊娠を非難することをいう、

「あんたこそ社会人としての責任に欠けるだろ」と言ってやりたいです。

 

本人に直接その言葉をいう代わりに、会社に対し

セクハラパワハラの申し立てを行いました。

 

私の備忘録と、同じような目にあって悩んでいる人のために

どのように申し立てを進めたか、

どんな相談窓口があるかなど、

書き残しておこうと思います。